「菊池水田ごぼう」GI登録で付加価値創出 - JA菊池

登録記念し「牛蒡ビール」発売

 熊本県のJA菊池は「菊池水田ごぼう」の地理的表示(GI)登録を記念して「牛蒡(ごぼう)ビール」を開発した。5月に売り出し、春ゴボウの爽やかな香りで飲みやすいと女性に人気だ。今夏、中元商材として「えこめ牛」ウインナーとセットで販売する。
 GI登録記念の式典と併せて5月に開いた「菊池新緑うまかもん祭り」で初登場した。6月ですでに初樽の300本が完売した。
 ゴボウに含まれるポリフェノールにより、少し赤みがかっている。「ワイングラスに注ぐとおしゃれ」と好評だ。1瓶330ミリリットル入りで700円。(日本農業新聞2019年6月16 日付九州版より)

生産拡大へ意気込む

 熊本県のJA菊池ゴボウ部会が生産する「菊池水田ごぼう」が、地域の農林水産物や食品のブランドを守る地理的表示(GI)保護制度に登録された。熊本県では4例目で、野菜では初めて。畑地で育てる一般的なゴボウと比べて肌が白く曲がりが少ない、柔らかく「あく」が少ないのが特徴。産地は登録を弾みに増産を目指したい考えだ。
 登録は農水省が3月20日に発表した。「菊池水田ごぼう」は菊池市を中心にJA管内で100戸、160ヘクタールで栽培。JAは、価格安定による生産者の所得増大、後継者確保に向け、2016年にGI登録を申請。部会員の意識の統一、栽培・管理指導を強化し、品質向上に努めてきた。(日本農業新聞2019年3月23 日付九州版より)