中山間地の新収入源にハス - JA常陸

開花時期ずらし農家所得向上へ

開花時期ずらし農家所得向上へ
 茨城県北中山間地の農家所得向上を目指しJA常陸は6月下旬、日立市の休耕田8アールを借り、ハス苗を定植した。県内でも比較的標高が高く冷涼な地域でハスを栽培することで開花時期をずらし、ハス花や葉をお供え用として栽培。首都圏の7月の盆需要期を狙い出荷し、新たな収入源として栽培を提案していく。
 定植作業には、同市で花桃などを栽培する日立花木栽培研究会の梶山広美部会長、JA枝物生産部会の顧問を務める青柳フラワーの笹川茂社長や、JAの秋山豊組合長ら6人で花ハス50株、チャワンハス50株を定植した。ハスの苗は笹川社長や梶山部会長が無償で提供した。
 JAの秋山組合長は「ハスの苗は栽培したいとの申し出があれば、無償で苗を提供していきたい。県北地域を管内に抱えるJAとして、栽培条件が悪く休耕田になってしまった農地を活用して、新たに収入を確保できる農作物などを提案し、農家所得の向上につながるような取り組みを今後もしていきたい」と話す。(日本農業新聞2019年7月11日付北関東版より)