「比婆牛」GI登録で報告会 - JA庄原

ブランド化さらに

 庄原市のブランド和牛「比婆牛」が農水省の地理的表示(GI)保護制度に登録され、庄原市やJA庄原などで構成する「あづま蔓(づる)振興会」は11月上旬、同市で登録報告会を開いた。生産者や関係者約40人が出席し、「一層のブランド化へ、イメージ向上につなげたい」と期待を示した。
 比婆牛は①同市産のもと牛で3代祖のいずれかに「第38の1岩田」を起源に持つ県種雄牛の血統を有する②同市産まれ、県内最長期間肥育③市指定の県内施設で、と畜された黒毛和種の去勢牛、または未経産牛──などが要件。年間約180頭が子牛市場に上場される。2018年度末現在で246頭が肥育され、24年度までに、380頭に増やす考えだ。
 同振興会会長を務める木山耕三市長は「比婆牛の品質や産地の歴史が評価された。全国で知名度が高まるよう、生産者、関係者一体で振興したい」と意気込み、GIマーク入りシールやのぼり、ポスターなどの作成を予定する。
 「比婆牛」は、同振興会が、16年3月にGIに申請。今年9月9日、全国で83件目として登録された。和牛肉は 中国四国地域で初。全国では、但馬牛や特産松阪牛などについで10件目となった。(日本農業新聞2019年11月13日付ワイド2中国より)