とちおとめ規格確認 食味良好 - JA佐野

台風被害から一部回復

 JA佐野は11月中旬、研修センターで2020年産「とちおとめ」の目ぞろえ会を開いた。部会員や市場関係者ら約60人が参加した。
 20年産「とちおとめ」は、台風19号による被害で一時出荷が危ぶまれたが、一部の部会員の圃場(ほじょう)では出荷ができるまでに回復した。定植後の気温が高めに推移したため、果実は小玉傾向だが、食味は良好に仕上がっている。
 JAの担当者がサンプルを手に選果基準やカラーチャートの順守、詰め方のポイントを説明。満杯詰めを基本としたボリューム感ある商品作りの徹底を申し合わせた。
 台風被害で年内の出荷量は、大きく減少すると予想される。出荷は来年5月まで続く。
 苺(いちご)部会の小林秀男部会長は「台風被害からだいぶ回復しているが、まだまだ例年通りとはいかない。大変な時だからこそ、佐野市のイチゴは品質が良いということを消費者に見てもらえるよう頑張ろう」と意気込みを語った。
(日本農業新聞2019年11月23日付ワイド2北関東より)