台風禍乗り越え キウイ甘味は格別 - JAいすみ

贈答用として高い人気

 JAいすみ管内(いすみ市、勝浦市、大多喜町、御宿町)でキウイフルーツの季節が始まった。キウイフルーツの圃場(ほじょう)は、台風15号、19号で落葉し、果実の生育に影響が出たことから、例年よりも小玉傾向となった。落果により生産量も減少した。しかし、口に入れた瞬間に広がる豊かな甘味は健在だ。
 JAいすみキウイフルーツ生産部会の鈴木忍部会長は「台風さえなければもっと大玉の果実がたくさん生産できたと思うと残念だが、味は甘味が強く、大変おいしい。外観も問題ない」と話す。
 同組合は11月中旬、大多喜町の黒原選果場でキウイフルーツの選果作業を行い、生産者ら10人が参加した。4L~M階級の箱を433ケース(各階級とも1箱当たり3・5キロ)選果した。
 生産者は選果機から流れてくる果実を自分の手で箱詰めした。選果機は傷の有無や変形果を判別できないため、箱詰めの際は生産者が一つひとつ果実を確認し、良質な果実の出荷に努めた。同組合のキウイフルーツは贈答用として高い人気を誇る。(日本農業新聞2019年11月23日付ワイド2首都圏より)