りんごワッフル新発売 - JA上伊那

地産地消・所得増狙う

 JA上伊那は21日、地元農産物を使ったJAのプライベートブランド「伊那華(いなか)のシリーズ」から、初めての洋菓子となる「伊那華の信州のりんごワッフル」を新発売した。上伊那産のリンゴ「ふじ」と小麦「ハナマンテン」を100%使用する。
 リンゴは阿智村の南信州菓子工房でセミドライ加工。小麦は長野市の柄木田製粉が製粉し、石川県の食品メーカー・ナカノフードが焼き上げた。生地に12%以上の果肉を練り込み、「ふじ」特有の良い香りと甘み、「ハナマンテン」のもっちりとした食感を楽しめるワッフルに仕上げた。
 JAは4月、管内に二つあった選果場をJA果実選果場として一本化した。その記念に、果実を使った商品を構想。手軽さやコンビニ客層の需要を考え、管内で多く生産されている「ふじ」を使ったワッフルを開発した。
 今年は台風19号などで果樹に大きな被害が出たことから、被害果リンゴの使い道としても役割を果たしている。
 JAの御子柴茂樹組合長は「上伊那産リンゴの風味と新しい食感を味わってもらいたい。いろいろなイベントで使ってほしい」と話した。JA農産物直売所や管内A・コープ店、ファミリーマートJA店、提携する全国のJA直売所などで販売する。(日本農業新聞2019年12月22日付エリア信越より)