販売1億円を突破 チンゲンサイ増産実る - JA広島北部

県内中心に5割ほどが契約販売

 JA広島北部ハウス野菜グループは1月中旬、販売高が初めて1億円を超えた。チンゲンサイやホウレンソウ農家などで組織する。けん引するのが全体の約6割を売り上げるチンゲンサイ。この3年で新規就農者の受け入れや、既存農家の栽培拡大で約2ヘクタールを増やしたことが好結果につながった。2019年度は約1億2000万円の販売高を見込む。
 同グループは、チンゲンサイ、ホウレンソウ、小松菜、水菜、シュンギクを栽培する38戸で組織する。
約7・5ヘクタールで栽培し、ハウスを生かして周年で安定供給を実現する。ミニトマト生産者がシーズン終了後の冬場にホウレンソウを栽培するなど、JA管内の安芸高田市、北広島町の千代田・大朝地域で栽培の輪が広がっている。
 販売面では、県内を中心に5割ほどを契約販売する。契約で単価に左右されにくい収入を実現し、生産者の所得安定にもつなげた。チンゲンサイは今年度、大阪府に販路を拡大。鮮度を保てるように袋の規格を変更するなど積極的な販売を展開した。
 北広島町でホウレンソウを周年栽培する俵幸斗さん(36)は「産地として認知してもらい、販路の拡大につなげたい。北広島町産をいろいろな人に食べてもらいたい」と笑顔を見せる。(日本農業新聞2020年2月12日付ワイド1中国四国より)