小菊 高品質生産へ新規者向け講習会 - JA北つくば

挿し芽 育苗管理など確認

 JA北つくば花き部会小菊部は17日、筑西市の早瀬勢樹子菊専門部長の圃場(ほじょう)で小菊を栽培する5年未満の生産者を対象に、現地栽培講習会を開いた。生産者や行政、JAの営農指導員ら11人が参加。7~9月の出荷に向け親株管理を徹底することや挿し芽のタイミング、育苗管理などを確認した。
 講習会では、筑西地域農業改良普及センターの毛利直子専門員から、挿し芽から収穫までの栽培暦を確認。伏せ込んだ親株の管理方法や挿し芽後の育苗管理、定植圃場の準備などを詳しく説明した。
 早瀬勢樹子菊専門部長は「親株は、早期開花と病気防止のために、どんなに寒くても必ず換気をして寒さに当ててほしい」とポイントを話し、「挿し芽は、収穫時期に関わってくる。近年、異常気象の影響で生育が安定しないので、挿し芽の時期を1回ではなく2回に分けると、管理や収穫もスムーズに行える」と安定した所得を得るための栽培方法などを説明した。
 講習会に参加した生産者らは積極的に質問し、栽培に関する疑問を解消した。JAで花き部会を担当する須藤彰営農指導員は「小菊を栽培する新規生産者が、ここ5年で7人も増えた。これからも部員の拡充と栽培技術の向上を目指し、生産者の所得向上につなげていきたい」と話した。
 同部は53人が約10ヘクタールで小菊を栽培。県の銘柄産地にも指定される。(日本農業新聞2020年2月21日付ワイド2北関東より)