産地持ち味生かす 農産加工品を輸出  - JA常陸

全農輸出推進室が後押し

 JA常陸は管内で生産される農畜産物の特色を生かし、さまざまな加工品づくりに取り組んでいる。全国一の生産量を誇る干し芋を使ったカレーや焼酎、栗のペーストを加工したジャムやプリン、地場産の生乳や果実などを原料にしたジェラートや飲むヨーグルト、その他にも牛肉カレーや豆加工品など多彩だ。その数はおよそ20品目にも及ぶ。
 昨年からは加工品の輸出にも力を入れる。昨年12月には常陸太田市産の米「コシヒカリ」を発酵させたピューレと豆乳から作った「米醗酵アイス」をドバイへ輸出。ハラール認証を取得し、動物性脂肪を含まないことから、イスラム圏への販路拡大に期待が高まる。
 2月には南半球のオーストラリアにも、JAグループ茨城初の加工品として輸出。同国南東部のブリスベン、西部のパースの2都市で販売が始まった。JA全農いばらきの輸出推進室が後押しし、東京都内の商社が関心を示し実現した。
 地場産の香り高いユズを加工した「ゆずこんにゃくゼリー」の輸出も快調だ。一昨年のタイへの輸出に続き、昨年11月にはフランスへの輸出が決定。「食の国」への農産加工品の輸出は、県内JAで初だ。「日本をイメージできる商品」として日系スーパーで販売されている。(日本農業新聞2020年3月14日付県版茨城より)