給食用農産物を販売 キャンセル数量の3倍  - JA筑紫

新型コロナの影響 共感呼ぶ

 福岡県のJA筑紫は新型コロナウイルス感染拡大防止による臨時休校の影響で納入がキャンセルになった学校給食用の農産物を販売した。納入予定だった生産者を支援するため、JA直売所全5店舗での店頭販売や、行政関係者らへの注文販売の他、JA職員も一丸で支援した。共感を集め、6~13日までの8日間でキャンセル数量の3倍以上を売り上げた。
 管内の小中学校は政府の休校要請を受けて休校になった。納入予定だったキャベツやダイコン、アスパラガス生産者の所得低下を防ごうとJA食農推進課が企画した。
 キャベツやダイコン、アスパラガスを通常の価格より安く販売。JAは「生産者を応援したい」という思いを伝えた。
 那珂川市で学校給食向けのダイコンやキャベツを生産する上野康之さんは「一時はどうなるかと思ったが、皆さんに協力していただき、大変ありがたい」と話した。(日本農業新聞2020年3月17日付ワイド1九州より)