能登のはとむぎ茶 売上金の一部寄付 - JAはくい

茶や焼酎、化粧品などの開発で消費拡大

 石川県のJAはくいは15日、地域の農業振興と地域社会の活性化に向けて、2019年度に販売した「能登のはとむぎ茶」の売上金の一部を羽咋市と宝達志水町に寄付した。山本好和組合長が両市町を訪れ、山辺芳宣市長と寳達典久町長に目録を贈った。
 JAは昨年度、ペットボトル(350ミリリットル、500ミリリットル)を51万9000本、煮出し用ティーバッグ(12包入り)を1万5000袋販売。両市町とはペットボトル1本につき3円、ティーバッグ1袋につき12円を寄付する覚書を交わしている。人口の割合から羽咋市へ109万円、宝達志水町へ66万円を寄付した。
 山辺市長は「ふるさと納税などを通じて、ハトムギの魅力を全国に発信してほしい」と期待を寄せ、山本組合長に感謝状を渡した。寳達町長は「大切に使わせていただきます」と語った。
 JAは、10年度から水田転作作物としてハトムギの特産化を開始。茶や焼酎、化粧品などの開発で消費拡大と農家所得向上に努める。20年度は22経営体が24・5ヘクタールを作付けする。
 JAは併せて、県内16JAの自己改革事例集を贈り、取り組み成果を示すとともに、JA事業への理解と協力を求めた。(日本農業新聞2020年4月18日付ワイド2近畿より)

山辺市長㊨に目録を贈る山本組合長