氷詰め自動化で作業減へ ブロッコリー鮮度高く  - JA松本ハイランド

生産量増加に対応

 JA松本ハイランド管内の朝日村のJA朝日野菜集出荷施設にある製氷機の更新工事が完了し、21日に引き渡しが行われた。朝日地区の生産者から集荷したブロッコリーの鮮度保持のために使われるもので、6月中旬から本格稼働する。
 同地区のブロッコリー生産量は増加傾向にあり、最盛期には1日に600箱(1箱5キロ)が持ち込まれる。これまでは製氷機から手作業で氷を詰めていたので、人手が必要だったが、製氷機を半自動化することで、人手不足を解消するとともに作業負担を軽減できる。
 手作業によってロスが生じていた氷も余すことなく活用できるので、コスト削減にもつながる。
 引き渡しには、同地区の生産者でつくる朝日支所野菜委員会の代表者やJA全農長野、JA役職員ら関係者22人が出席した。
 施工業者から使用方法や注意点の説明を受けてから、JAの田中均常務が引き渡し証明書などを受け取った。
 田中常務は「産地間競争も予測されるが、高品質なブロッコリーを市場に届け、一層の生産販売の強化につなげていきたい」と話した。
 委員会の高橋宗治委員長は「箱詰め作業のスピード化が図られることにより、生産者は安心して出荷でき、さらなる生産拡大も期待できる」と強調した。(日本農業新聞2020年4月26日付エリア信越より)