田植えスタート 極早生品種「五百川」 - JAいるま野

収量拡大に取り組む

 JAいるま野が2019年度から導入した極早生水稲品種「五百川」の田植えが4月下旬、川越市で始まった。今年度は川越市や坂戸市、越生町、毛呂山町の生産者14人が昨年度より栽培面積を広げ約11ヘクタールで生産する。
 「五百川」は福島県の生産者が「コシヒカリ」の突然変異種を系統育種したもの。食味が「コシヒカリ」に劣らず、1カ月ほど早く収穫できるのが特徴だ。
 同市の稲作農家、細田和美さん(59)は、3月中旬に播種(はしゅ)し、15センチほどに成長した苗を約85アールの水田に植え付けた。細田さんは「五百川は極早生品種なので『コシヒカリ』とのスケジュールが分散でき、作業効率が良い。今年は苗の状態も良く、昨年より多い収量を期待したい」と笑顔を見せた。
 JA販売推進課の担当者は「昨年のノウハウを生かし、生育状況を見守りながら収量拡大に取り組みたい」と話した。
 今年度の「五百川」の収量は42トンを見込む。収穫した米はJAカントリーエレベーターで調製乾燥し、8月上旬にはJA直売所などで販売していく予定だ。(日本農業新聞2020年5月1日付ワイド1首都圏より)