一番茶味わって 加工施設本格稼働  - JAいるま野

S―GAP取得後初めて

 JAいるま野が運営する所沢市の荒茶共同加工施設が7日、本格稼動し、一番茶の製造を始めた。4月の寒さの影響もあり、平年よりも3日ほど遅い稼働となった。JA狭山茶富岡茶生産組合の神谷信男組合長は「適度な雨量のおかげで品質は良好。うま味のあるお茶が期待できる」と自信を見せた。
 品種は主に「やぶきた」「ふくみどり」「さやまかおり」。5月中旬が製造のピークで、午前8時から翌朝6時まで2交代制で行う。今年度の取扱高はおよそ12ヘクタール。約55トンを見込んでいる。
 神谷組合長は「今年1月に組合員全員と茶工場が埼玉版農業生産工程管理(S―GAP)を取得後、初めての稼働となった。ぜひ、安全・安心に配慮したおいしいお茶を味わってほしい」と話した。製茶した一番茶は5月中旬以降、JA直売所などで販売される予定だ。
 同生産組合は、茶とともに露地野菜などを栽培する生産者らが集まり、1993年に設立。現在12人の組合員が茶園巡回や各種講習会、視察研修を行っている。(日本農業新聞2020年5月12日付ワイド1首都圏より)