新品種 米「にじのきらめき」期待 - JA北つくば

耐倒伏性 高温耐性 未熟粒が少ない特性

 茨城県のJA北つくば営農経済部米穀販売課は5日、筑西市明野地区の大吉宏明さんの圃場(ほじょう)で水稲新品種「にじのきらめき」の栽培講習会を開いた。生産者やJA、行政、肥料メーカー32人が参加し、これまでの生育状況や今後の栽培管理などを確認した。「にじのきらめき」は、「コシヒカリ」に比べ高温耐性と耐倒伏性に優れ、イネ縞葉枯(しまはがれ)病に抵抗性を持つ。また、高温耐性が強いため、乳白粒や背白・腹白・未熟粒が少ない特性がある。2019年産米では、平均して10アール当たり約600キロ(10俵)の収量となり、多収で農業者の所得増大に期待できることから、JAでも作付けを推進。19年産米は、生産者7人で16ヘクタールだった面積を、20年産米では、50人を超える生産者が約160ヘクタールに面積を拡大させ栽培に取り組む。
 

栽培管理など確認

 栽培講習会では、筑西地域農業改良普及センターの坪井真樹専門員が、19年産の栽培結果からのポイントや今年の気象からの生育状況などを説明。「にじのきらめき」のこれまでの生育は、ほぼ昨年と同様となっていることから、最高分けつ期の茎数を過剰になり過ぎないように注意し、遅れずに中干を行うことを申し合わせた。生産者らは、積極的に質問し、今後の栽培管理などを確認した。(日本農業新聞2020年6月11日付ワイド2北関東より)