営農相談機能を強化 資材店に事務所移設 - JA佐久浅間

利用者満足度の向上へ

 JA佐久浅間は、営農指導体制の強化と営農相談機能の充実のために、佐久穂町の佐久穂営農センター事務所をJA資材店「アグリファームさくほ」内に移設した。地域の農業振興と所得増大を目指した自己改革の一環で、4月から資材店内で営業を開始。資材担当者の商品知識に加え、営農指導員が栽培技術をアドバイスすることで利用者満足度の向上につなげている。 

専門知識生かし接客対応

同町では昼夜の寒暖差を生かし、ハクサイやブロッコリー、カーネーション、輪菊、プルーン、水稲などが生産されている。資材店には専業農家をはじめ、直売所出荷者や家庭菜園を楽しむ消費者など幅広い層の客が訪れる。営農指導員は肥料や農薬、種苗の選定などに加え、必要な資材があれば栽培の規模に適した商品を推奨するなど、専門知識を生かして接客する。的確なアドバイスで来店者から好評を得ている。
 同営農センターで花きと果樹の営農指導・販売を担当する佐藤功章調査役は「利用者との会話を通じて、地域の農作物の生育状況や利用頻度が高い資材を把握することができる。資材担当者とその情報を共有することで、商品の在庫管理や売り場のレイアウトなど、今後の店舗運営につなげたい」と意欲を示す。
 資材店長を兼務する山崎秀明センター長は「事業所内の連携を進めることで相乗効果を高め、多様化する営農資材のニーズに応えたい」と強調する。(日本農業新聞2020年7月7日ワイド1信越より)