鳥取県ブランド米 もうかる、売れる「星空舞」 - JA鳥取中央

作付け拡大着々と 195ヘクタール増

 JA鳥取中央は、県のオリジナルブランド米「星空舞」の2020年産の作付けを、前年比195ヘクタール増の338ヘクタールに拡大し、ブランド強化に取り組む。食味の良さに加え、耐暑性で1等米比率が高く、もうかる、売れる米として生産を拡大する。

1等米比率「星空舞」95%

 19年産米で作期が同じ「コシヒカリ」は高温障害で1等米比率が28・8%だったのに対し、「星空舞」は95%だった。耐暑性の高さから、今年は生産者が337人増え、587人が作付けする。
 生産拡大に合わせ、JAは、県と一体となって品種特性を最大限引き出す指導を強化する。品質の高位平準化に、「星空舞」独自の「生産者登録制度」を定め、生産者はJA「星空舞」地域研究会に所属する。生産者は栽培指針を記載した栽培手帳を基に、栽培管理日誌の提出が義務付けられ、栽培方法・管理を統一する。
 倉吉市の農事組合法人四王寺営農組合は20年産で前年比1・3ヘクタール増の約2・3ヘクタールを栽培。山根裕正組合長は「収量、品質ともによく、草丈が低くて倒れにくいので、『ひとめぼれ』から切り替えた。県オリジナル米として消費の底上げに期待する」と、管理に余念がない。
 24年産には同JAで1000ヘクタールまで拡大し、県全体で3000ヘクタールの作付けを目標に掲げる。県内の小・中学校の学校給食への提供にも取り組み、県を挙げてブランド力を強化する。(日本農業新聞2020年7月31日付ワイド2中国より)