乾燥農産物を手軽に 直売所でプレ販売会  - JA大井川

「本気の果実」「本気の野菜」 商品ニーズ探る

 JA大井川女性部「ドライメイト」は8月下旬、果実や野菜を乾燥させた商品「本気の果実」と「本気の野菜」の本格販売に向け、顧客ニーズを探るため、藤枝市の同JAファーマーズマーケット「まんさいかん藤枝」と同県焼津市の同「まんさいかん焼津」でプレ販売会を行った。
 販売会では、部員が前日にパッケージに詰めたミックス野菜やトマト、スイカなど36種類474袋(1袋15グラムから)を用意した。販売会で人気だった商品や客層から、同施設で販売する商品を選定する。
 部員は、乾燥野菜の戻し方やトマトをピザにのせて使うことなど商品の特徴や使い方、お薦めレシピなどを来店客に説明しながら販売した。来店客は部員の説明に興味を示し、何種類も手に取った。
 同グループは女性農業者の所得向上を目指し、有志の部員9人で2月に発足した。それぞれが乾燥機を1台以上購入し、ドライフルーツと乾燥野菜の加工と販売を行う。原料は部員が自宅で栽培した農産物や地元農家のものにこだわり、試作や勉強会などをして商品化を目指した。
 商品は、同JAで11月オープン予定の施設「KADODE OOIGAWA(カドデ・オオイガワ)」に来場が見込まれる観光客や近隣住民ら、女性を中心に購入してもらおうと、乾燥商品を選んだ。
 1回で食べきれるサイズにし、おやつ代わりにそのまま食べたり、料理に手軽に使ったりできるよう工夫した。(日本農業新聞2020年9月4日付ワイド2東海より)