土づくりの専門家育成 「土壌医」取得後押し - JA筑前あさくら

生産コスト削減、復旧農地などに生かす

 JA筑前あさくらは地域振興部、農産資材部、災害復興対策室などが連携し、職員の土壌医検定の資格取得を後押しする。
生産者所得の増大や九州北部豪雨からの営農復興を目指し、土づくりの専門家を育成。将来は土壌医ネットワークによる異業種連携、ライブコマースによる土づくりにも取り組む考えだ。
 資格取得で農家対応力を高める狙い。土壌診断や分析、施肥など営農指導や生産コスト削減、復旧農地での営農や災害復興支援などに生かす。
 現在、3級の資格取得者が2人いるが、来年2月の試験には新たに11人が挑戦する。異業種が連携して農業ビジネスを創造する「アグリガーデンスクール&アカデミー」福岡・朝倉校のZOOMによるオンライン講座を活用。取得後も異業種の資格取得者間ネットワークを生かしたコンサルタント、生産者や消費者への情報発信も展開していく考えだ。
 

地力向上で持続的発展へ

 地域振興部の林俊幸部長は「物理性、化学性、生物性など専門的視点から地力を向上させることが農業の持続的な発展につながる。土づくりのプロとして組織間、さらには異業種との連携を強化し、生産拡大による地域貢献に尽力したい」と意気込む。(日本農業新聞2020年10月28日付ワイド1九州より)