もち麦導入 安定出荷へ  - JA熊本市

JA支店で麦栽培講習会

 JA熊本市東部支店は10月30日、同店で2020年産麦の栽培講習会を開いた。東部地区では20年度から「くすもち2条」を試験導入。もち麦の健康食品としての需要増加を背景に、地区内でリレー出荷の体制を構築、安定出荷に取り組む方針だ。
 講習会には生産者ら62人が参加。JA営農指導員と普及指導員が小麦の栽培について説明し、排水対策や土づくり、管理の徹底を呼び掛けた。
 JA管内では年々、麦の作付面積が増加しており、栽培講習会に力を入れている。管内では「ミナミノカオリ」「チクゴイズミ」「シロガネコムギ」などを生産。20年産は260ヘクタール(前年比104%)を計画する。11月下旬から播種(はしゅ)が始まり、収穫は翌年5月中旬から6月上旬を予定する。
 東部地区では5作目を迎え、作付面積を85ヘクタール(同116%)に広げる。
 講習会に参加した供合営農組合の水谷家津雄組合長は「高品質な麦を生産するため、JAと協力して栽培管理を徹底し、収量の増加と農家所得の最大化に取り組んでいきたい」と話していた。 (日本農業新聞2020年11月10日付県版熊本)