アボカド めざせ特産 経済効果高く肥培管理楽 - JAみどり

認定農業者ら9人にアボカド苗を提供

 JAみどりは、農家所得の向上と新たな栽培品目の開発を目指し、アボカドの試験栽培に取り組んでいる。今年5月に認定農業者を中心とした9人にアボカド苗を提供。JA朝市やスーパーの産直コーナー、JAあいち経済連への出荷を目指す。
 アボカドの試験栽培は、あいち経済連の協力の下で取り組む。アボカドは、高齢の農家にとって肥培管理が容易で、経済効果も高いとして選定した。
 JA経済部の職員が愛媛県松山市の生産者を視察し、生育条件や植え付けについて学んだ。あいち経済連と連携して説明会も開き、試験栽培をする農家向けに苗木の管理や鉢上げ方法を伝えてきた。今後も栽培状況を確認しながら連携していく。
 

もっとおいしいアボカドを

 試験栽培に協力する組合員の伊藤實さんは、都市化が進む名古屋市緑区で10年ほどアボカドを栽培。伊藤さんの妻が趣味で植えたものを引き継いで栽培してきた。
 今年は約200個を収穫でき、収穫した果実は自身の直売所で販売する。「始めて数年はうまくいかずに苦労した。露地栽培のため、乾燥対策や普段の手入れも大変」と話す。試験栽培では、他の農家との情報共有もしたいという。
 伊藤さんは「栽培方法の確立や技術が発展すれば、もっとおいしいアボカドができると思う。安定的に収穫できるようになり、名古屋市緑区のブランドとして、定着できたらうれしい」と力強く話した。(日本農業新聞2020年11月25日付ワイド1東海より)