産地化へ2品目試験栽培 - JA伊達市

サツマイモ、ラッカセイ 2年かけ検証

 JA伊達市は6月から、JA組合員の畑でサツマイモとラッカセイの試験栽培を始めた。JA事業推進室が新たな品目の産地化を目指している。2年かけて試験栽培し、関係機関と新たな有望作物につなげるための課題解決に取り組む。 試験栽培は、ホクレン営農支援室や胆振農業改良普及センターなどと協力し、JA職員らも参加して実施。約15アールの畑にサツマイモ3000本を定植し、ラッカセイ400株を播種(はしゅ)し、今後の産地化に向けた課題などを検討していく。

 サツマイモは伊達市内の農家でも少量の栽培を行っている。JA青年部も食育をメインとしたサツマイモの栽培を数年行っているが、まだ市場へは出荷していない。保存性を高める温度と湿度を一定に保って長期保存する「キュアリング処理」ができない、保存施設がないなど課題がある。

 2年かけて試験栽培し、多方面から課題の検証などを進めていきたい考えだ。

 JAはさまざまな野菜を生産し、伊達野菜のブランド化を図ってきた。試行錯誤しながら新たに産地化につなげられるかを見極めていく考えだ。
(2021年6月11日付け  日本農業新聞ワイド1北海道 より)