農繁期前に生産者向け雇用研修実施 - JA松本ハイランド

人手不足解消に向け

 JA松本ハイランド農業労働銀行は2月上旬、「しっておきたい雇用のこと研修会」を松本市で開いた。春作の本格的な栽培スタートを前に、雇用に関する法律や、JAが行う労働力支援事業を学び、農家のスムーズな営農や人手不足解消を実現するため、今年初めて実施した。

 研修会には、JAの広報誌を見て予約した生産者が参加した。

 講師はウェブ会議システムで講義。①従業員雇用時の注意点②スマホアプリ「1日農業バイト デイワーク」を使ったアルバイトの募集③労災保険とJAの農業傷害共済④農福連携事業──について話した。

 その中で、雇用主として知っておかなければならない労働基準法の知識や、人手を確保する際に有効なアプリ、JA事業の利用方法を伝えた。

 JA農業労働銀行事務局で、JA営農部次長兼営農企画課長の浅田敏之さんは「高齢化や後継者不足で、事業を拡大したいが人手が足りないという組合員も多い。研修会を通じて働き手を確保する方法を学び、さらなる生産振興につなげていきたい」と話した。

 同JAは生産者の労働力不足解消に向け、多角的に事業を展開。無料職業紹介事業、JA長野中央会と連携した労働力支援、農福連携事業、「1日農業バイト」などの仲介業務を行っている


<2022年 2月 18日付け  日本農業新聞  ワイド2信越>