2020年2月6日 JA全中定例記者会見(中家会長挨拶)

 1月の定例記者会見では、今年の一字として「実」を発表したところです。「実」の文字には、今年こそは災害などがなく、実り多き年になってほしいという願いのほかに、JA大会決議の実践や、新しい食料・農業・農村基本計画には実行性の確保が必要との課題意識、東京オリンピック・パラリンピックで選手の方々が実力を発揮してほしいとの思いなど様々な意味を込めて、この字を選びました。

 1月に皇居で開催された歌会始の儀では、終了後、来年のお題が発表されましたが、偶然にも「実」が選ばれました。歌会始のお題として選ばれた理由は公表されていませんが、やはり「実る」ということを、多くの方が願っているのではないかと思った次第です。

 さて、2月になりましたが、ご承知のように暖かい日が続いています。こうした暖冬の影響などで、野菜の価格が低迷しています。消費者の方にとって、国産野菜が安値で手に入ることは、短期的には良いことかもしれませんが、こうした状況が続けば生産が減少し、生産基盤の弱体化に拍車がかかることから、このことを非常に懸念しています。

 中長期的に見れば、消費者にとっても望ましくない状況になることは明らかです。農畜産物価格は需給バランスで決まる側面もありますが、再生産可能な価格で販売されないと、将来的にはこれまで通り国産農畜産物が十分に供給されなくなるリスクがあります。この実情を、消費者の皆様にはぜひご理解いただきたいと思っています。

 なお、農林水産省では先月末から「やさいを食べよう」プロジェクトを開始しています。特に価格が低迷している大根、白菜、キャベツ、レタス、じゃがいもを使ったレシピなどを公開しています。

 JAグループでも「お手軽よい食レシピ」として、こうした野菜を使った簡単レシピをホームページで公開していますので、ぜひ食べて応援していただければと思います。

 このように、農業は天候に左右される部分が大きく、昨年は台風15号、台風19号等により、甚大な被害が発生しました。

 これまでJAグループは支援募金やJAグループ支援隊などの復旧・復興活動に取り組んでいましたが、このたびその内容が取りまとまりましたので、ご報告させていただきたいと思います。募金については約2億円が集まり、被災状況等に応じて各県に配分します。また、JAグループ支援隊については、延べ約5000人が復旧・復興活動に取り組みました。

 JAは協同組合であり、相互扶助・助け合いの精神は組織理念の核であります。今後とも、万が一災害が発生した場合は、協同の力を発揮して、一日も早い復旧・復興に尽力する所存です。

 さて、JAグループでは第28回JA全国大会決議にもとづき、重点課題である「農業者の所得増大」と「農業生産の拡大」に取り組んでいるところですが、営農・経済事業強化策のひとつとして、営農・経済部門職員のレベルアップを掲げています。そうした営農職員のスキルを高めていく観点から、今年も2月27日と28日に「第4回JA営農指導実践全国大会」を開催するので、ご案内いたします。

 この大会は、全国の営農指導員のなかで、特に優れた産地振興や技術普及等に取り組み、成果を挙げた方を表彰するもので、全国8ブロックから推薦された8名が取り組み成果を発表し、最優秀賞を発表します。どの取り組みも農業者の所得増大や農業生産の拡大に寄与する、全国の模範事例となるようなものです。こうした事例をひろく横展開し、全国的にレベルの底上げを図っていくことも、全中の重要な仕事だと考えています。

 日頃、現場で真摯に生産者と向き合っている営農指導員による生の声が聞けますので、ぜひ足を運んでいただければ幸いです。

 本日はよろしくお願いいたします。

以上

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