柔らか白ナス ブランド化に期待 - JAなごや

青年部の試験栽培・販売がきっかけ

 JAなごやは7、8月の2カ月、ブランド化に向けた取り組みとして、白ナスの出荷を行った。通常の紫色のナスと異なり、皮が白いため他の食材に色移りせず、販売単価のアップにつながる他、組合員生産者の農業所得向上を含め、今後のブランド化にも期待が持てる。
 白さと珍しさから売り場が映える白ナスの栽培は今から2年前に始まった。若手農業者を中心に構成されるJA青年部(11人)が、白ナス「揚げてトルコ」を試験的に栽培・販売したのがきっかけ。果皮が通常のナスより柔らかく、加熱するとねっとりした食感が特徴。
 今年も昨年同様に、JA青年部をはじめ、ホウレンソウ栽培で知られる同市中村区の「日比津わくわく市」に所属する生産者を中心に出荷依頼。期間中は経済部職員が各支店を回り、集荷したナスはJAあいち経済連を通じて出荷し、市内のイオンなどの食料品売り場で販売された。出荷量は650本。
 白ナスの販売強化を目指す経済部担当者は、「通常のナスより重量があり、枝が折れやすく傷が目立つなどの問題点もあるが、生産技術を高め、経験を積んでいくことで、安定出荷を目指したい」と話した。(日本農業新聞2020年9月19日付ワイド2東海より)