秋冬ニンジン本番 3500トン見込む - JA島原雲仙

台風被害から順調に回復

 JA島原雲仙の島原地区営農センター管内で秋冬ニンジンの出荷が始まっている。台風被害から順調に回復。同センターは来年2月中旬までに前年並みの3500トンの出荷を見込む。「農援隊」と「収穫作業班」の労力支援による適期収穫で高品質なニンジンの出荷を目指す。
 JA島原市にんじん部会が、80ヘクタールで栽培。例年通り8月上旬から計画的に播種(はしゅ)を開始したが、8月15日以降は、長雨の影響で播種が遅れた。台風17号の影響で生育の株が欠損。一部でまき直しを強いられたが、全体的には大きな被害はなかった。台風通過後は、順調に回復した。
 出荷開始は11月上旬。計画では、11月が890トン、12月が1210トン。年内で2100トンを出荷する。収穫後は、島原市大手原町にある同JA選果場に持ち込まれ、洗浄、選別、箱詰めする。近畿、中国、九州方面の市場に出荷される。
 センター担当者は「台風の影響を心配していたが大きな被害はなかった。生産者の努力で回復も順調だ。最後まで安定出荷をしたい」と話す。(日本農業新聞2019年11月27日付ワイド2北九州より)