イチゴ 自動選別機を導入 - JA遠州夢咲

効率向上、取扱量増へ

 JA遠州夢咲は、菊川市にあるJAいちごパッケージセンターに自動選別機を導入した。12月から本格稼働している。装置のバケットに果実を載せると、等級と規格を自動で選別。作業員はパックに詰めるだけで済む。選別はこれまで熟練した作業員しか従事できなかったが、初心者もできる。1人当たりの作業効率が向上し、JAは取扱量の増加を見込んでいる。
 JAは2009年、生産者の労力軽減と付加価値販売を目的に、同センターを開設。17年度の取り扱い実績は4億5000万円で、JAいちご委員会販売実績の約20%を占めている。
 近年、利用者が増えており、取扱量の制限やパック詰めの煩雑さによる恒常的な作業員不足が課題になっていた。
 JAの熊切行弘常務は「実需者の要望に応えることで、高単価の販売につながる。将来的には輸出も視野に入れ、担い手の確保と規模拡大を目指したい」と意気込んだ。
 同委員会は19年度、144人が34ヘクタールで生産。20億5000万円の販売を目標に、来年6月まで出荷する予定だ。(日本農業新聞2019年12月14日付ワイド1東海 静岡・三重より)