TACがマンツーマン指導 - JAさいたま

カリフラワー手応え 

 JAさいたまの地域農業の担い手に出向くJA担当者(愛称TAC=タック)が今年度初めて作付けを推進したカリフラワーの出荷が12月に入り、最盛期を迎えている。
担い手農家ら11人合わせて110アールの圃場(ほじょう)で栽培したもので、JA全農さいたま青果ステーションへ12月末まで共同出荷する。
 冬場の空いている圃場を活用した所得増大と先の見通せる農業の実践、遊休農地の活用などの要望があり、初めてカリフラワーを作った。比較的軽量で作りやすく、市場での需要が高まっていることから導入した。
 11人のTACがそれぞれの生産者とマンツーマンで対応。生産者の声に耳を傾けながら、定期訪問や勉強会開催など継続した手厚い支援・指導を熱心に行った。
 今年、新規就農した農家からは「取り組みやすく、TACによるマンツーマンの指導があり助かった。来年も取り組んで、他の作物にも挑戦してみたい」と意気込む。
 TACを統括するJA営農課の富田健二課長は「高品質なものができたので、市場の反応が楽しみ。この取り組みから特産品が生まれ、担い手の所得増大につなげられるよう、来年度以降も取り組んでいく」と期待を寄せる。(日本農業新聞2019年12月17日付ワイド2首都圏より)