トルコギキョウ 見学会で魅力伝授 - JAグリーン長野

生産者の育成 技術・品質の向上を

 JAグリーン長野と県長野農業改良普及センターは1月中旬、長野市で第4回トルコギキョウ見学会を開いた。前回の見学会の参加者や、栽培に興味を持つ新規就農者、生産者らを対象に募集し、6人が参加した。産地の拡大に向けて、生産者がトルコギキョウ栽培の魅力を伝えた。
 今回は「ハウス訪問」をテーマに、同市篠ノ井の生産者、奥野健さん(86)のハウスを訪問。約4アールのハウス内で、10日に定植したトルコギキョウを前に、園地の状況や定植本数、ハウス設備、定植までの作業の流れなどを普及センター職員や奥野さんが説明した。
 奥野さんは、自身の経験から、市場の需要が高く安定的な価格で手取りが確保できること、作型を選べば暖房機器が不要で大型農機も使わず初期投資を抑えられること、重労働が少なく女性や高齢者にも取り組めることなどの利点を説明。「技術指導を受け一生懸命やることで、経験が浅くても、良いものが作れるようになる」と強調した。
 参加者は「今日聞いた話を参考に、ぜひトルコギキョウの栽培に挑戦したい」と意欲を見せた。
 JAと普及センターでは、新規栽培者や栽培希望者を募って、2月からトルコギキョウのセミナーを全5回開く予定。生産者の育成と、技術・品質の向上を目指す。(日本農業新聞  2020年1月23日付ワイド1信越より)