ジャガイモ栽培スタート 「ポロシリ」大幅増  - JAみやぎ登米

生産者ら高い期待 種芋を消毒

 JAみやぎ登米管内で2020年産ジャガイモ栽培が始動した。今年は昨年の試験栽培を経て、晩期栽培の「ポロシリ」に本格的に取り組む。収穫時期に長雨が続いた昨年のような天候でも収量が安定する他、粒ぞろいも良いため、生産者の期待は高い。
 登米市米山町のJA西部野菜集出荷施設で9日、共同種子消毒作業を実施。生産者らが約20トンの種子を消毒した。
 このうち、昨年は2トンだった「ポロシリ」が5倍の約10トンに増加。この他、「トヨシロ」約6トン、「オホーツクチップ」約2トン、「アンドーバー」約1・5トンなどもあった。
 共同種子の消毒作業は3年目。JAはこの日に合わせ、消毒作業の効率を上げるため、薬剤が入った専用おけを準備。種芋が入っているコンテナ(約1トン)ごとの消毒を可能にした。
 生産者とJA職員らは、浸漬時間などに注意しながら作業を終えた。今後は、各生産者が温度管理に注意しながら催芽を行い、3月下旬からの定植を目指す。
 JAは、自己改革の取り組みとして加工用ジャガイモを重点品目に定め、4年目を迎える。20年は、7人(生産法人を含む)の生産者らが、実需者の要望に応えるため合計約12ヘクタールで栽培する。(日本農業新聞2020年3月18日付県版宮城より)