家庭菜園向けに営農相談 親身に - JA晴れの国岡山

講習会も人気

 JA晴れの国岡山とJA全農おかやまが共同運営するJA晴れの国岡山津山統括本部管内の農園芸資材店「JA―CAT」3店舗は、新型コロナウイルス下で需要が高まっている家庭菜園向け販売を強化する。店舗で開く栽培講習会には家庭菜園を楽しむ利用者に参加してもらう他、JAの強みである営農指導を生かし、顧客獲得に力を入れている。

 多い日には店頭におよそ80種類の春夏野菜の苗やJAオリジナル肥料などを並べる店舗では、コロナ下で「栽培の方法が詳しく聞ける」と若い家族連れも増えている。

 4月上旬に開いた春夏野菜の講習会も家庭菜園を楽しむ利用者の参加が多かった。全農おかやまの職員が、土づくりや仕立て方、摘芯など上手な作り方を解説。津山市の60代女性は「家庭で食べる野菜を上手に作りたい。季節ごとに内容も違い、説明も分かりやすい」と講習会に通う。受講者には当日に使える特典券を配り、売上高向上、リピーター獲得にもつなげている。

 栽培講習会と営農相談に加え、栽培暦を無料で配布。栽培暦は、多い店舗ではダイコンやハクサイ、イチゴ、スイカなど家庭菜園で人気の品目を中心に48種類をそろえ、若い世代やリピーターの獲得につなげる。

 一層の利便性向上・顧客獲得に4月に全店舗でコールセンターを設置。生産資材の注文・配送など問い合わせを引き受け、休日は店舗で対応するなどサービスを高める。基幹店としての役割を担うつやま店の木下亮介店長は「営農指導を中心とした接客に力を入れることで、幅広い層の利用者から選ばれるオンリーワンの店を目指す」と話す。
(2021年4月15 日付  日本農業新聞ワイド2中国四国より)