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トピックス2 GAP(農業生産工程管理)とは

農畜産物はどのように生産されているのでしょうか…食品として衛生的に管理されているか、労働環境は危険ではないか、環境に配慮し負担をかけずに、将来にわたり持続的に生産活動を続けることができるかどうか…それを生産者が実施し実需者が確認できる方法として、今、GAP(農業生産工程管理)が注目を集めています。

GAPは英語でGood Agricultural Practiceといい、頭文字をとってGAPと略します。Goodではない悪い農業はやめ、適切な方法で生産管理することが必要です。適切な方法とは、法令や条例を遵守し、人や自然に迷惑をかけない方法の事です。人とは、消費者だけでなく従業員や本人も含みます。まずはこのような取り組みを始めることが重要です。その上で適切な管理を一定レベル以上実践出来ている事を証明するGAP認証制度も始まっています。

GAPの認証制度には、GLOBALG.A.P.のほか、ASIAGAP、JGAP、都道府県によるGAP確認制度などがあります。

GLOBALG.A.P.とは、ドイツの非営利組織(Food PLUS GmbH)が策定した第三者認証です。いち早くGFSI承認を受け、国際規格として普及されました。(GFSI=Global Food Safety Initiativeとは、グローバルに展開する食品事業者が集まり、食品安全の向上と消費者の信頼強化に向けさまざまな取り組みを行う機関。世界食品安全イニシアチブ)。ヨーロッパ地域を中心に複数の国で普及が進んでいます。

ASIAGAPとJGAPは、一般財団法人日本GAP協会が策定した、日本発の第三者認証です。日本発のため、基準書なども日本語で書かれており、比較的取り組みやすくなっています。ASIAGAP は、GLOBALG.A.P.と同じくGFSI承認を受けて国際規格の仲間入りをし、普及が進んでいます。JGAPは、日本の生産現場を考慮しASIAGAPよりも歴史が古いため、認証を取得した農場は多く存在します。

また、多くの都道府県でGAP確認制度を行っています。GAP確認制度は、農水省のGAPガイドラインを満たし、農水省による準拠確認を受けた取り組みです。

それぞれの認証制度には、一つの農業経営体で認証を取得する「個別認証」と、複数の経営体が団体を組織して認証を取得する「団体認証」があります。

2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会における食材調達基準の要件に、GAPの取り組みが盛り込まれています。基準を満たしたと証明するためには、これらのGAP認証を取得する必要があります。近年、取引条件に認証取得を求める実需者も増えてきており、国内生産者の関心も高くなってきています。

JAグループでは、全国4連(JA全中、JA全農、JA共済連、農林中金)の共同事業としてGAP支援事業を行っています。主に、GAP団体認証取得に取り組む産地にアドバイザーの派遣、各種講習会の開催、GAP取り組みの参考となるマニュアルの作成などを行っています。

GAP導入前に問題となった農場で何でも燃やしてしまうドラム缶

GAP導入後の工具類の整理・整頓例

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