印刷

TOPICS
世界に日本の「食」をPRしよう!!

皆さんはGAP(農業生産工程管理)を知っていますか? Good Agricultural Practice(正しい農業の実践)の頭文字を取ったもので、食品安全、環境保全、労働安全など、農業の持続可能性を確保するためのルールのことです。東京五輪・パラリンピックの選手村に提供される食材にはGAP認証が必要なことから、数年前から注目が集まっています。生産者は、訪日された世界の皆さんに日本の「食」を楽しんでいただき、世界に日本の農畜産物をPRしようと、積極的に導入しています。

GAPは農作業の点検、記録、確認を行い、Goodではないやり方を、適切な方法に改善して実践していくことです。具体的には、異物混入の防止、農薬の適正使用と保管、廃棄物の適正処理、従業員の指導と作業安全の確保など多岐にわたります。GAPへの取り組みを通じ、農産物(食品)の安全を確保でき、より良い農業経営を実現することができます。

適切な管理を一定レベル以上実践できていることを証明するGAP認証制度には、GLOBALG.A.Pの他、ASIAGAP、JGAP、都道府県によるGAP確認制度などがあります。

GLOBALG.A.Pとは、ドイツの非営利組織「Food PLUS GmbH」が運営する第三者認証です。いち早くGFSI承認を受け、国際規格として普及されました(GFSI:Global Food Safety Initiative=世界食品安全イニシアティブ=とは、グローバルに展開する食品事業者が集まり、食品安全の向上と消費者の信頼強化に向けさまざまな取り組みを行う機関)。ヨーロッパ地域を中心に複数の国で普及が進んでいます。

ASIAGAPとJGAPは、一般財団法人日本GAP協会が運営する、日本発の第三者認証です。日本発のため、基準書なども日本語で書かれており、比較的取り組みやすくなっています。ASIAGAP は、GLOBALG.A.P.と同じくGFSI承認を受けて国際規格の仲間入りをし、普及が進んでいます。JGAPは、日本の生産現場を考慮し、アジアGAPよりも歴史が古いため、認証を取得した農場は多く存在します。

また、多くの都道府県でGAP確認制度を行っています。GAP確認制度は、農水省のGAPガイドラインを満たし、農水省による準拠確認を受けた取り組みです。

五輪の盛り上がりを受け、ASIAGAPやJGAPの認証を取得した国内農場数は4,735と5年前の2倍以上になりました。大会で必要とされる日本産農産物は米などの主食が135トン、野菜は215トンですが、産地の食材供給の意向はいずれも100倍前後と、意欲旺盛です。

それは、GAP取得が、将来的な海外での販路開拓にも有効だからです。日本産農畜産物や食品が品質に加え、安全性でも誇れることを証明し、国際競争力を高めて輸出することも視野に入れています。

農業高校も、積極的にGLOBALG.A.P.取得に取り組んでいます。GAPを学習することで、経営感覚の優れた農家の育成につながる他、卒業後に農業以外の分野に就職する際も、衛生管理や安全管理に生かせるとして、学習の一環として広がっています。青森県の五所川原農林高校は米やリンゴなど4品目で、愛媛県の川之石高校はかんきつ3品目で取得しました。

JAグループでは、全国4連(JA全中、JA全農、JA共済連、農林中金)の共同事業としてGAP支援事業を行っています。主に、GAP団体認証取得に取り組む産地にアドバイザーの派遣、各種講習会の開催、GAP取り組みの参考となるマニュアルの作成などを行っています。

GLOBALG.A.P団体認証を取得した主なJAとその品目
ページトップへ