TOPICS
DXで農業の新しい時代へ

農業従事者の高齢化や人口減少による労働力不足が進む中、JAグループでは「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」に向けてのデジタル化を推進し、デジタル技術を活用して作業効率の向上や省力化につなげています。DXとはDigital trans(X) formationの略称で、“デジタル技術で抜本的な変革をもたらし、生活様式を向上させるという考え”です。情報通信技術(ICT)やビッグデータ、人口知能(AI)などを駆使して、これまでにない新たな価値を生み出す「第4次産業革命」として進展が期待されています。

農業でも、AIを利用した収穫ロボットや自走式トラクターでの作業が可能になりました。遠隔操作での水位調整や、ドローン(小型無人飛行機)による防除など生産管理にも広がっています。

農林水産省が推進する「農業DX構想」では、2030年の実現を目指し、農業分野の課題解決に向けた取り組みを進めています。デジタル技術を活用して効率の高い営農活動を目指すとともに、消費者のニーズをデータ化し、可視化できるシステムの導入を検討しています。

また生産現場のデジタル化や情報通信技術(ICT)を活用した農作業の進展はもちろん、共通申請サービス「eMAFF(イーマフ)」を導入するなど、事務作業に対しても効率化・省力化を進める方針を示しました。

JAでは、パソコンでの帳簿記入や伝票作成など定形的な作業を自動化する技術「ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)」の導入が進んでいます。これまで人の手で行ってきたデータ入力や正誤照合、加工処理、資料作成などの事務作業をソフトウェア型ロボットが代行します。

JA山口県下関統括本部では先行してRPAを導入し、業務を大幅に省力化しました。肥料や農薬の予約販売においては、7人で約1,700時間かけていた予約注文票のデータ化作業を80%削減。注文実績は2割向上しました。営農指導においてもRPAを使用した提案書を作成し、農家の過去3年ごとの販売価格や月別単位収量などをグラフにしました。経営データの質的向上に取り組んだことで、農家の生産意欲が高まり、所得増大や生産拡大につながっています。

JAグループとしては、AgVenture Lab等の活動を通じて、AgTech(アグテック)、FoodTech(フードテック)、FinTech(フィンテック)、LifeTech(ライフテック)など幅広い領域において、農業分野のみならず広く社会課題の解決をめざし、スタートアップ企業、行政・大学を含む外部組織・団体とも連携しながらイノベーションの創出に取り組んでいます。例えば、AgVenture Labでは「JAアクセラレータープログラム」の運営により、スタートアップ企業とJAグループをつなぎ、食と農、くらしの社会課題を解決する取り組みを進めています。

AgTech:農業とIT(情報技術)との融合による新しい技術革新
FoodTech:食料とIT(情報技術)との融合による新しい技術革新
FinTech:金融とIT(情報技術)との融合による新しい技術革新
LifeTech:生活とIT(情報技術)との融合による新しい技術革新

ページトップへ