イノベーション創出の場 AgVenture Lab
JAグループが設立・運営するイノベーション創出の場
AgVenture Lab(アグベンチャーラボ、以下「あぐラボ」)は、JAグループの全国段階の8組織(JA全中、JA全農、JA共済連、農林中金、家の光協会、日本農業新聞、JA全厚連、農協観光)が共同で令和元年に設立し、運営しているオープンイノベーションラボです。「食」「農」「くらし」に関わるスタートアップのサポートを通じて、農業とその現場、地域社会の発展を後押しします。

社会的課題の解決を目指すスタートアップの発掘と育成支援
JAアクセラレータープログラム
革新的なアイデアや技術を持つスタートアップの成長を支援し、新たなビジネス・サービスの開発に繋げることを目指すオープンイノベーションプログラムです。
JAグループが事業展開する「食・農・金融・くらし」分野を中心に、地方創生やSDGsをはじめとする多様な課題に取り組む起業家を広く募集し、厳正な審査によって採択されたスタートアップを、JAグループ職員が「伴走者」としてサポートします。さらに、JAグループが持つ豊富なアセットやノウハウも活用できます。
第6期となる令和6年には、スタートアップ9社を採択しました。新たに「北海道枠」も設定し、2社を採択しました。

スタートアップのすそ野拡大
あぐラボは、欧米に比べて層が薄いスタートアップのすそ野を拡大する支援をしています。
「GROW&BLOOM」は、令和6年にスタートした起業家育成プログラムです。起業を目指す学生・社会人や起業間もないスタートアップを対象として、ビジネスアイデアの事業化、会社設立、さらには資金調達までトータルにサポートします。
「JUMP」は、学生起業家を応援するビジネスプランコンテストです。令和6年は、全国の大学、大学院などからの120人を超える応募者の中から11チームのファイナリストを選抜。最終コンテストでは熱のこもったピッチを繰り広げました。
農業者や行政と連携し、地域の社会課題を解決
農業者との連携
生産現場とスタートアップとの連携を促すために、令和2年に全国農協青年組織協議会(JA全青協)と連携協定を締結しました。青年層を中心に約5万人で構成されているJA全青協と、新たな技術やサービスの開発を進めるスタートアップの連携によって、大きなシナジー効果が期待できます。
行政との連携
社会課題解決に向けて、行政との連携も進めています。地方自治体では、群馬県とは令和4年に「農と食のイノベーション創出に係る連携協定」を締結。農業経営体とスタートアップなどのマッチングを通じて、両者が抱える課題の解決や事業育成を目指します。東京都や愛知県、同県豊橋市との連携も進めています。
農林水産省の補助事業を活用して構築した「農辞苑」は、食と農の課題解決のためのプラットフォームです。農業に関わるすべての人々が直面する課題の解決を目指します。
イノベーション人材の育成
JAグループ全国組織の職員を対象に、イノベーション創出に向けた発想を促す人材を育成するプログラムなどの教育サービスも運営しています。
また、農林水産省などの行政や大学、農業者組織と連携し、彼らのイノベーションの加速に向けたアドバイザリーや研修、コンサルティングサービスを提供しています。
アプリ開発
あぐラボは、アジャイル開発を実践する専門的なチームを擁しており、JAグループのコンテンツを気軽に楽しめるシステムを開発・提供しています。スマホで手軽にコンテンツを掲載できる「JAサイネージ」はその簡便さが好評を博し、全国の直売所などから数多くの引き合いが寄せられました。
