会長メッセージ

1月の会長メッセージ

 新たな一年が始まり、10日ほどが経ちました。本年もよろしくお願いいたします。

 はじめに、令和6年能登半島地震で犠牲になられた方々に哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。JA全中では、地震発生後、速やかに、JA石川県中央会と連携し、現地の実態把握に努めております。また、職員を派遣し、今後の支援策について、具体化をすすめているところです。これまでも、こうした大変な危機に、「助け合い」の組織であるJAグループは、協同の力を最大限発揮してまいりました。被災地のJAでは、多数の役職員が、自身も被災しているなか、迅速な復旧に向け、地域住民のために奮闘しております。こうした方々の献身的な活動に深く敬意を表すとともに、今後全国のJAグループ役職員が、募金活動や職員派遣などにより、協同の力を発揮し、全力で被災地の支援をすすめてまいります。

 さて、令和6年、最初の会見にあたり、今年の決意を表すため、「今年の一字」を選びました。今年の一字は「変(かわる・へん)」にいたしました。
 この文字には、3つの決意や願いを込めています。
 まず一つ目は、世界的な課題となっている、気候「変」動にも対応していくという決意です。昨年は、猛暑を始めとした気候変動など、農業にも大変な影響がありました。こうした食料安全保障のリスクに対応し、JAグループが提唱する「国消国産」の実践に向け、消費者の皆様への食料安定供給を万全にすすめてまいります。
 二つ目は、農業の節目となる本年に、農業の未来を明るい姿に「変」えていきたいという決意です。農業の憲法と言われる「食料・農業・農村基本法」の改正や、第30回JA全国大会の開催など、本年は農業が変わるきっかけとなる年です。これを追い風に、農家組合員・JA・都道府県中央会などと連携し、今年で創立70周年を迎えるJA全中は、日本農業が持続可能なものとなるよう、未来を明るい姿に「変」えていくと強く決意したところであります。
 最後に、日本や世界が平和に向かって「変」化してほしいという願いです。年始めの地震や、中東情勢、ロシア・ウクライナ情勢の激化など、近年の世界情勢は不安定さを増すばかりですが、一日でも早く、日本や世界に平和に向けた「変」化が起こってほしいという願いを込めました。

 さて、今年は、甲辰きのえたつの年です。「今まで準備してきたことが形になる」・「新しいことを始めて成功する」といった年とされています。本年が、日本農業にとって、今までの取り組みが実を結ぶ「飛躍の一年」となるよう、また、「変(かわる・へん)」に込めた決意を果たし、願いを実現するため、本年も前向きに、がんばってまいります。 本年もどうぞよろしくお願いします。

令和6年1月11日 JA全中定例記者会見より

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