会長メッセージ

全国農業協同組合中央会 会長 中家徹

11月のメッセージ

第4次安倍改造内閣が発足しました。就任直後、吉川貴盛農水相とお会いし、食料安全保障を確立し、農業、地方が持続可能になるよう、現場の実態を踏まえた取り組みを進めてもらいたいと、お伝えしました。

本来であれば、農家の苦労が報われる秋の収穫ですが、そのようにならなかった地域も多かったのは残念です。地元の和歌山でも台風でミカンの樹が根こそぎ倒され、塩害にも遭いました。改めて、自然の怖さを痛感しました。

JAは地域に根差した助け合いの組織です。北海道の地震では、酪農を扱う多くのJAにおいて、停電で搾乳ができない組合員の牛舎をJA職員が発電機を持って、徹夜で巡回しました。職員も被災しているなかでの対応に深く敬意を表します。1日も早い被災地の復旧復興に取り組んで参ります。

JAの使命は、安全安心な農産物を安定的に届けることです。一時的とはいえ災害で一部の農畜産物が品薄になったことは残念です。価格高騰ばかりが注目されますが、生産者の手取りが増えるわけではなく、種を蒔いても収穫できない辛いことなのです。災害からの復興には相当の時間を要します。消費者の皆さんには、生産者の苦しみを理解していただきたいです。

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