会長メッセージ

2月の会長メッセージ

 まず、令和6年能登半島地震において、犠牲になられた皆様に哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 1月23日に、JA石川県中央会を訪問し、全国連からの見舞金を贈呈するとともに、被害状況をお伺いいたしました。被災された皆様の心情を察すると言葉も出ません。被害状況については、まだ全容を見通せておりませんが、農地・農道の亀裂、共同利用施設の損壊など、1,000件以上が、現時点でも確認されていて、水稲作付けなど、令和6年産の営農に甚大な影響を及ぼすことを非常に懸念しています。
 一方で、被災地のJAの役職員は、自身も被災しているなか、いち早く窓口業務の再開や炊き出しを行うなど、組合員や地域住民のために奮闘しています。また、全中を始め、全国各地のJAグループ各組織では、支援募金に取り組んでいます。また、被災地への支援物資提供も、徐々にではありますが、受け入れが始まっています。要員派遣については、今後、現地の受け入れ態勢が整った段階で、JA石川県中央会とも相談しながらすすめてまいります。

 ところで、1月は、私の全中会長就任後、初めてとなる、全国6ブロックでの、JAの組合長などを対象とした会議を開催し、多くの方々と直接「対話」をいたしました。630名の参加者と充実した意見交換をするなかで、協同組合の原点である「対話」の重要性と「協同の力」の可能性を、あらためて実感しました。こうした「対話」や「協同の力」をもとに、能登半島地震の復旧・復興に、全力であたってまいります。

 さて、ご案内の通り、令和6年の通常国会では、「食料・農業・農村基本法」改正案などが審議されることとなっています。基本法改正に向け、JAグループは、組織的な検討を重ねた意見を取りまとめ、政府・与党への働きかけを行ってまいりましたが、「食料安全保障の抜本的な強化」や「合理的な費用が考慮された適正な価格形成」など、JAグループの要請は、概ね反映されたと認識しています。今後は、法案審議を注視するとともに、次期「食料・農業・農村基本計画」の策定や、新たな基本法をもとにした施策の具体化に向け、引き続き、持続可能な食料生産や、農業・地域の活性化などに向け、取り組みをすすめてまいります。

 ところで、今月14日のバレンタインデーは、大切な人たちを想い、感謝の気持ちを伝え合う日とされています。そこで、鹿児島県産の黒糖を使用した、チョコ黒糖をご紹介します。黒糖と牛乳の組み合わせは、カルシウムの吸収率が高まり、相性が抜群です。黒糖と牛乳は、長らく国内需要が低迷している品目の一つであり、消費拡大に向け、この機に改めてのご協力をお願いいたします。

 また、バレンタインデーでは、「フラワーバレンタイン」として、花の消費拡大にも注力しています。全国で一致団結して復旧・復興支援を進めてる今、私からは、「ガーベラ」をご紹介します。花言葉は「希望・前進」になります。能登半島地震で被災された皆様に、一日でも早く「希望」をお届けできるよう、さらに「前進」していく決意であります。

令和6年2月8日 JA全中定例記者会見より

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