会長メッセージ

8月②の会長メッセージ

 お盆を過ぎても、なお、大変暑い日が続いておりますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。はじめに、8月に入り、全国の幅広い範囲で発生している大雨被害により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。大雨による大きな被害から、1日も早く元の生活や営農を取り戻せることができるよう、JAグループとしても、行政と連携しながら、復旧支援に取り組んでまいります。一方、この大雨により、一部のダムの貯水率は回復したようですが、依然、水不足による農業生産への影響が懸念されている地域もあることから、渇水対策に向けても、全国各地の声にしっかりと耳をかたむけてまいります。

 さて、8月21日、通常総会を開催し、令和6年度の事業報告・決算などをご承認いただきました。企業会計で当期損益に相当する「当期一般正味財産増減額」については、本会が進めてきた、新Compass-JA事業における運用費の増加や、サービス停止決定に伴い、令和6年度は、マイナス16億9,600万円と、赤字決算となりました。当初予算時点よりも大きな赤字となったことについて、会員の皆様に多大なるご心配をおかけし、大変申し訳なく思っております。また、システム事業についても、関係する県・JAの皆様をはじめ、広くご負担をおかけしていますが、JAの業務に支障をきたすことがないよう、また、別のシステムへ移行が無事に完了するまで、万全を尽くしてまいります。

 こうしたなか、先日の定例会見でも申し上げた通り、本件に端を発した諸課題への対応について、職責を全うして難局を乗り切っていくことが、全中会長としての私に課された責任であると考えており、現在、強い危機感をもって、会員の意向を確認しながら、「JA全中刷新プラン」について、検討・協議を行っているところであります。本日の総会でも、その検討状況を報告いたしましたが、令和8年3月の臨時総会での決定をめざし、今後も引き続き、本会の機能・事業・ガバナンス・組織運営等について、会員の皆様との丁寧な協議を、さらに進めてまいります。

 さて、8月21日の総会では、一部理事の改選もご承認いただき、また、総会後に開催した理事会においては、常勤役員体制も整えました。8月21日で全中会長3年目となりました私を先頭に、役職員一同、団結して事業に取り組んでまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

令和7年8月21日 JA全中記者会見より

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