はじめに、この夏は、大雨、台風、そして連日の猛暑による影響など、全国各地で多くの被害が発生しております。被災された全ての皆様に、心よりお見舞い申し上げます。9月に入りましても、引き続き、暑い日が続いており、まだまだ厳しい残暑が続く、との予想も示されています。そのような中、9月6日は、「鹿児島黒牛・黒豚の日」であります。ぜひ、私の地元の鹿児島の代表的な産物である、黒牛・黒豚をはじめ、国産のお肉をおいしく食べていただき、夏バテ防止をしていただければと思います。
さて、各地で早場米の収穫・出荷がはじまり、令和7年産の新米が店頭に並び始めました。米の生産については、農林水産省の発表によると、おおむね良好と予測されていますが、カメムシや高温の被害などの影響も懸念され、まだまだ予断を許しません。消費者の皆さまに、おいしいお米を安定的にお届けするために、JAグループとして、引き続き、持続可能な米生産に向けた生産者への支援に取り組むとともに、令和7年産米の集荷・販売に取り組んでまいります。
あわせて、消費者の皆様へ、安定的に農畜産物をお届けしていくための生産者の取り組みを、さらに後押ししていただくべく、万全な農業予算の確保に向け、8月27日に、小泉農林水産大臣に対して「令和8年度農業関係予算に関する要請」を行いました。農業構造転換集中対策を強力にすすめていくため、食料安全保障の強化や農業の持続的な発展に向けた十分な予算の確保にもとづく、農業政策の実現に向け、JAグループとして、引き続き生産者の声や現場実態をふまえた政府等への働きかけをすすめてまいりたいと思います。
さて、JAグループでは、毎年、10月、11月を「国消国産月間」と位置づけ、「私たちの国で消費する食べ物は、できるだけこの国で生産する」という考え方の重要性を、全国の方々に発信し、理解をいただく取り組みを重点的に進めてきています。令和7年度は、このたび初コラボした、JAグループの『笑味(えみ)ちゃん』と株式会社サンリオの『ハローキティ』が、一緒に、日本の食や農業について、楽しく解説する資材を全国のJAで展開するなど、おもに若い世代や子育て層がわくわくするような企画を用意し、「国消国産月間」を盛り上げてまいります。10月4日には、東京駅近隣にて、国産農畜産物の魅力を発信するイベントも企画しています。この機会に、消費者の皆様には、是非とも、食や農の実態をご理解いただき、これからも国産農畜産物を応援いただきたいと考えています。
令和7年9月4日 JA全中定例記者会見より