会長メッセージ

10月の会長メッセージ

 はじめに、9月の、能登半島を中心とした豪雨により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。地震からの復興のさなか、このような被害が発生し、被災地を思うと、言葉が見つかりません。全中では石川県中央会と連携し、現地の実態把握に努めるとともに、今後の支援策の検討をすすめてまいります。

 さて、一部店舗で米が品薄になっている状態について、各地で新米の収穫・出荷が進み、多くの新米が出回り始めました。9月の会見でもお話しましたが、農業生産に必要な飼料・肥料・燃料などの資材は、この数年間で高騰・高止まりしており、持続可能な農業・食料生産を実現するには、コストの増加分を販売価格へ反映していかなければならない状況にあります。一方で、販売価格が上がり続ける状況を望んでいるわけではありません。たくさんの消費者の皆様に、自分たちが生産した食料を召し上がっていただきたく、私たちは「国消国産」の考えのもとで、「適正な価格形成」の実現を目指しています。様々な物価上昇が続く状況にありますが、JAグループとしては、農畜産物の生産にかかる支援と消費者の皆様にご理解いただく取り組みについて、引き続き、努力し続けてまいります。

 ところで、10月16日は「国消国産の日」です。国連が制定した「世界食料デー」に合わせ、同じ日を「国消国産の日」に制定し、10・11月を「国消国産月間」と位置づけ、全国のJAグループ各組織で、イベントや直売所、ウェブサイト・SNSなどを活用し情報発信を強化しています。今年初の取り組みとしては、「国消国産の日」を「国消国産一斉行動日」と定め、JAグループ各組織は、その日に、様々な広報施策を展開いたします。また、全中は全国機関などと連携し、10月19日、「KITTE丸の内」において、国産農畜産物の魅力を発信するイベントを開催いたします。この機会に、消費者の皆様には、是非とも、食や農の実態をご理解いただき、これからも国産農畜産物を応援いただきたいと考えています。

 さて、10月3日の全中理事会で、令和7年度から9年度までの次期3か年に向けた、第30回JA全国大会の議案を決定いたしました。協同組合の原点である「組合員・地域」とともに、JAの特徴である「協同活動と総合事業の好循環」を通じて、JAグループが組合員・地域社会に提供する価値の最大化に向けた戦略を、地域の課題や実情などに応じて、実践してまいります。

令和6年10月3日 JA全中定例記者会見より

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