昨年を振り返りますと、3月末に規制改革会議が生乳指定団体の廃止の提言を行ってから、4月1日に新農協法の施行、その後14日に発生した熊本地震、7月10日投開票された参議員選挙。そして9月以降の農業改革、自民党の農林水産業骨太方針策定PTキャラバンなど、本当に忙しい1年で、様々な対応に追われました。
日本農業の構造を大きく変えていくため、我々は、真摯に取り組んできたのですが、11月の規制改革推進会議の提言は、農業改革が、いきなり農協改革という形にすり替わっていました。
改革の全ての課題は現場にあります。JAは農業者の視点の経営に切り替えられるか。また、地域住民からJAが無くてはならない存在であることを実感し、受け入れていただけるよう、実行していくことです。
早くステップを踏まないと変われないのは事実です。新しい年は、農業構造の改善のため、やらなくてはいけないことをスピードアップしながらしっかりと進めていきます。
世界の潮流が保護主義に流れている動きがありますが、我々がやらねばならないことは、どのような環境に置かれても、日本農業がしっかりと自分の足で立っていくことだと思います。
全国のJAがひとつになって、地域住民、農家組合員の方に応えていけるよう、しっかりと事業に取り組み、意識を浸透させることが、私の改革の路線です。しっかりと道筋をつけられるよう努力していきます。