梅雨前線により九州など各地で発生した豪雨災害で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
今年こそは、このような大きな災害が無いことを願っていただけに残念です。新型コロナウイルスの感染予防を考慮しながら、可能な限り、現場の要請に応じて、支援を検討していきたいです。
今年も各地で災害が発生しています。世界でも、アフリカ、中東、南アジアで猛威を振るうサバクトビバッタの大量発生、中国でのアフリカ豚熱が深刻な問題になっています。
JAグループは、日本の消費者に食料を安定的に供給し、日本が必要以上に食料を輸入することで間接的に途上国に飢餓を輸出しないためにも、国民が必要として消費する物は、その国で産出する「国消国産」の考え方や、食料安全保障を主張してきました。
農林水産業・地域の活力創造本部でも、新型コロナウイルスによる食料供給リスクの高まりを踏まえ、国産品への切り替えによる国内生産基盤、食料安全保障の強化を推進することになりました。
新型コロナウイルスの一刻も早い収束を願っておりますが、新しい生活様式の中で、過度な国際化、自由化、一極集中は見直されるのではないか、と考えています。
JAグループでは、農業や農村の価値や「国消国産」、食料安全保障の重要性を多くの方々に理解していただけるよう、発信し、国民運動につなげて参りたい。
こうして大きく変化していく社会の中で、今後もJAが組合員、地域住民にとって無くてはならない組織であるためには、これまで進めてきた自己改革を不断に進めることが不可欠です。
規制改革推進会議の答申でも、いかに准組合員の意思をJA経営に反映するかが提起されています。これからも自主・自立の協同組合として、組合員と対話しながら、求められる役割を誠実に果たして参りたい。
7月9日 JA全中定例記者会見より