台風10号で被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。このような事態をきっかけとする離農者の増加、生産基盤の弱体化を懸念しています。JAグループでは、相互扶助の精神、協同の力を発揮して、被災地の状況を踏まえながら、支援に全力を尽くしていきます。
相互扶助の取り組みとして、地域医療を支える厚生連病院をまもり、医療従事者が安心して医療を行える環境づくりを目的に、「新型コロナウイルス感染症対策JAグループ地域医療支援募金」を6月からスタートし、約2か月間取り組んできました。これまでに総額100,678,831円という募金が集まりました。JA全厚連を通じて、感染拡大に備えた資材の確保、新型コロナウイルス感染症への診療対応を行っている厚生連病院への支援に充てることとしています。
新型コロナウイルス対策として、今日の定例会見から壇上のパーテーションを全国森林組合連合会につくってもらいました。群馬県産のスギを使用しており、これもひとつの相互扶助、協同組合連携だと思っています。
今般のコロナ禍や災害で、改めて相互扶助や助け合いの精神が見直されています。JAグループは今後も食と農を基軸として地域に根ざした協同組合として、持続可能な農業と豊かで暮らしやすい地域社会の実現を目指して参ります。
コロナ禍の教訓として、過度な国際化、自由化が進展するなか、食料など国民が消費するものは、その国で産出するという「国消国産」の実践を進めて参ります。まずは「国消国産」の重要性を理解していただける方の輪を更に広げていきたい。9月の定例会見からバックボードに「国消国産」の文字を入れました。「国消国産」や協同の精神の実践はSDGsの達成につながると確信し、新たにデザインした「SDGs笑味ちゃん」もボードに入れています。
生産基盤の弱体化や貿易自由化の進展など環境変化に対し「国消国産」や食料安全保障の確立を進め、SDGsの目標2(飢餓をなくし、持続可能な農業を推進する)などで貢献して参ります。
9月10日 JA全中定例記者会見より