11月に入りましたが、今年は夏場からの異常な暑さが続きまして、ようやくここ数日秋らしくなってきました。先月の会見でも申し上げましたが、この夏の記録的な猛暑により、米の一部が乳白色になり、米の主産地を中心に、各地で影響が出ています。一方で、米の等級は、玄米を精米にするときの歩留まりを示す目安であるため、「食味」とは異なる基準となっております。消費者の皆様には、今年も変わらず、新米の季節を楽しんでいただきたいと思っています。
さて、このように季節がすすみ、食料・農業・農村基本法、また補正予算になどついて、政府・与党における議論が活発化してきております。このようななか、JAグループでは、11月9日の全中理事会で、重点要請を決定いたしました。今後、これをもとに、政府・与党への働きかけを強化してまいりますし、その一環として、今後の農業政策の確立に向けて、JAグループの意思結集をするべく、11月13日に、政策確立全国大会を開催することといたしました。重点要請の大きなポイントは、「食料安全保障の強化」、「再生産に配慮した適正な価格形成の仕組みの具体化」、「農業の持続的な発展」の3点です。関連予算の万全の確保、また、食料安全保障強化政策大綱への反映などに向け、JAグループをあげて対応をすすめてまいります。
令和5年11月9日 JA全中定例記者会見より