協同組合がユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されました。ドイツのライファイゼンによる信用協同組合や、生活協同組合の先駆けである英国のロッジデール公正先駆者組合など、19世紀、誕生した協同組合は、いろんな組織形態で各地に広がり、欧州では、今でも大きな認知度があります。日本でも1900年、平田東助と品川弥二郎によって産業組合法が成立され、協同組合の歴史が始まりました。現在、全国で6,500万人の組合員が活動しています。私は“相互扶助の精神”を社会に根付かせていく活動を行う必要があると考えています。
日本の就農者の平均年齢が67歳を超えましたが、今は世代の切り替わりでもあり、若い人の就農も増えています。ピンチはチャンスの裏返しで、この機を逃さず新しい農業に構造改善しなければなりません。そして、国民の共通理解として、「自国の食糧は自分たちで守る」という議論を行う必要があります。