3月10日、通常総会を行いました。総会では、『JAグループの自己改革の実践に関する特別決議』も入れさせていただき、しっかりと日本農業の振興のために頑張っていこうとなりました。
東日本大震災から6年目を迎えました。JAグループでは、東北、熊本などで自然災害からの復興に取り組みました。私は、昨年、東北の被災地を回りましたが、復旧復興は、まだ道半ばと感じました。津波の跡がきれいに消え、山土を入れて田畑の基盤が整備されました。しかし、すぐに稲作や畑作ができるかというと、そうはいきません。私も農家だから分かりますが、人間の力だけでは、流された土の養分の回復はできません。自然の微生物が作ってくれるもので、時間がかかっても、ちゃんとした作土(耕土)ができて、初めて、復興したと言えます。
なんとかして福島県産の農畜産物の「風評被害」を取り除きたいです。一例を挙げれば、お米や特産のあんぽ柿は大変な労力をかけて全量検査を行い、安全・安心であることが証明されています。マスコミの皆さんの力を借りて、国内外の多くの人たちに正しい情報を知っていただくことが大切です。
「3・11」を風化させることなく、日本人の心に深く刻み込んでいく必要があると思います。