朝晩の気温が下がり始め、秋の訪れを感じる今日この頃です。
秋と言えば、「実りの秋」「食欲の秋」と様々な秋が話題となりますが、JAグループにおいては、なんと言っても「農産物の実りの秋」です。私の地元鹿児島でも、サツマイモやミカンなど、多くの農産物が旬を迎えます。9月末、国消国産のPRイベントを乃木坂46の皆さんと実施した際、メンバーの皆さんは、サツマイモが大好きとのお言葉があったので、先日、冷凍焼き芋と干し芋をお送りしました。10月13日は「サツマイモの日」でもあります。是非ご賞味いただければと思います。
そして、記念日と言えば、10月16日は「国消国産の日」であります。すでにご案内しておりますが、その「国消国産の日」を中心に、10・11月を「国消国産月間」として位置づけ、全国のJAグループ各組織が、イベントやウェブサイト・SNSなどで情報発信を強化しています。その中でも、全国約1,700あるJA直売所を基点にしたキャンペーンを実施しており、実りの秋に、是非、お近くのJA直売所に足を運んでいただき、旬の農産物を手に取って、楽しんでいただければ大変ありがたく思います。
一方で、この夏の記録的な猛暑により、米の主産地を中心に等級比率の低下や、生乳生産量の減少、果物の変色・落下など、各地で様々な品目に影響が出ております。米については、暑さで十分にでんぷんが蓄えられていない影響で、白く濁った米粒となり、等級低下の影響もありますが、秋に新米を味わうことは、毎年の醍醐味でもあります。私自身も実際に新米をいただきましたが、今年も風味豊かに仕上がっていると感じております。消費者の皆様には、従来と変わらず、新米の季節を楽しんでいただければと考えております。
さて、食料・農業・農村基本法の見直しにつきましては、政府・与党での議論が本格化し、さらには、先月の閣議において、岸田総理から経済対策の策定指示も出されております。こうした動きをふまえ、JAグループとしては、あらためて、11月上旬までに、生産現場やJAグループ各組織の意見をとりまとめ、政府・与党への働きかけを強化してまいります。
令和5年10月5日 JA全中定例記者会見より