8月11日に通常総会を開催し、令和2年度の事業報告・決算書などを承認いただきました。引き続き、役職員一同、一致団結して事業に取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。
新型コロナによる農畜産物への影響も長期化し、特に米は、中食・外食向けを中心に、予期せぬ需要減が続いています。JAグループはこれまで、産地それぞれが水田農業の将来を見据え、飼料用米への作付転換などを強力にすすめてまいりました。主産県をはじめ努力の成果が出ている一方、依然として民間在庫は高い水準にあり、今後引き続き、作況や需要動向ついて、注視してまいります。
また、現在、JAグループでは、「国民が必要とし消費する食料はできるだけその国で生産する『国消国産』」という考え方を提起しています。国産食材を使用した「おうちご飯」を楽しみながら、パラリンピックの日本選手団、そして日本農業も応援していただきたいと思います。
そのパラリンピックに先立って開催されたオリンピックでは、コロナ禍という想定外の試練を乗り越えたアスリートたちの活躍に、勇気と感動を与えていただきました。
こうしたなか、オリンピックのピクトグラムに関連して、JAマークが「腹筋をしている『人』に見える」とSNSなどを中心に話題となりました。このJAマークは、平成4年に「JA」という愛称を使い始めたことを契機に、以来、JAグループ共通のシンボルマークとして使用しています。是非この機会に、身近にあるJAグループにも関心を持っていただければ幸いです。
今月10日からは「夏の甲子園」が始まりました。激戦の地方予選を勝ち抜いた代表校が、熱戦を繰り広げています。私が特に注目しているのは、39年ぶり2回目の出場である北北海道代表の帯広農業高校です。部員の実家は3割が農家、校内で育てた野菜を選手の食事で使うなど、「農高らしさ」のエピソードもうかがっています。農業高校と言えば、3年前の準優勝校、秋田県の金足農業高校が記憶に新しいですが、是非、帯広農業高校の活躍にも注目していただきたいと思います。
8月11日 JA全中定例記者会見より